ハリーポッターと不死鳥の騎士団(5作目)を徹底解説！

ヴォルデモートがポッター家の命を狙った理由が明らかに

いつも通り休暇をダーズリー家で過ごしていたハリーは、突然ディメンターに襲撃されてしまいます。

いとこのダドリーもこの事件に巻き込まれ、ハリーは魔法を使って抵抗せざる得ない状況になりました。無事ディメンターを撃退したのも束の間、ハリーは魔法省からマグルの前で魔法を使用した罰として、ホグワーツの退学処分を科せられてしまいます。

ダンブルドアの協力もあって、裁判で無罪を勝ち取ったハリーでしたが、魔法省はハリーを目の敵にしています。魔法省はヴォルデモートの復活を認めたくなく、復活を証言するハリーを何とかのけ者にしようと企んでいたのでした。

ダンブルドアは復活したヴォルデモートに対抗するために【不死鳥の騎士団】を再結成していました。

騎士団はヴォルデモートが猛威を振るっていた時代にダンブルドアによって結成された組織で、ハリーの両親やシリウス、ルーピン、ペティグリュー、ムーディーなどが当初の騎士団員でした。

ハリーの頭の中に時々ヴォルデモートの感情や彼が見ている光景が入り込んでくるようになりました。

ハリーはヴォルデモートの蛇【ナギニ】が魔法省でロンの父・アーサーを襲う光景を見ます。ハリーは見たものをすぐにダンブルドアに伝えたため、アーサーは命拾いしました。

しかし、ダンブルドアはハリーのこの能力を危惧します。なぜならハリーの行動もヴォルデモートに読み取られる可能性があるためです。ダンブルドアはスネイプに対してハリーに「閉心術」を習得させるよう命令し、ハリーとヴォルデモートとの結びつきを絶つように対策します。

しかし、ハリーは閉心術をうまく取得することができません。うまくいかない状況にもかかわらず、追い詰めるように訓練を続けるスネイプに対して、ハリーは閉心術ではなく、反対呪文でスネイプに対抗してしまいます。

反対呪文を使ったことで、ハリーはスネイプの学生時代の記憶を垣間見ます。そこでハリーは父親・ジェームズが親友のシリウスなどを引き連れてスネイプをいじめている光景を目にします。

ハリーはその光景に愕然とします。スネイプは記憶を見られたことに怒り、ハリーが閉心術を習得する前に授業を切り上げてしまいました。

ある日、ヴォルデモートの行動がハリーの頭の中に入り込んできました。魔法省の中の水晶玉が並ぶ部屋で、ヴォルデモートがシリウスを拷問している場面を見ます。

ハリー達は急いで魔法省のその部屋へ向かいますが、そこにいたのはシリウスではなくデスイーターでした。デスイーターはハリーに自分の名前が書かれた水晶玉を取るように命令します。そこにはハリーに関する予言が入っているというのです。

ハリー達は予言が入った水晶玉をもってデスイーターから逃げますが、すぐに追い詰められてしまいます。その時、【不死鳥の騎士団】が駆けつけますが、同じく駆けつけてきたシリウスは戦闘の中に死亡してしまいます。

局面はヴォルデモートとダンブルドアの決闘になります。激しい戦いの末、ヴォルデモートは勝ち目がないと知ると退散します。二人の決闘は多くの魔法省の人間にみられることになり、魔法省は正式にヴォルデモートの復活を認めます。

魔法省での決闘後、ハリーは予言の中身を知ることになります。そこでは、ハリーとヴォルデモートのどちらかしか生き残れない、と予言されていました。この予言のせいで10年前にヴォルデモートはハリーの命を狙おうとしたのです。